マーベルライバルズのタンクの開発哲学:ヴァンガードの役割と新ヒーロー設計
『マーベルライバルズ』に登場するヴァンガード(タンク)ロールは、拠点やペイロードなどシングルオブジェクティブを巡る戦闘の最前線で活躍します。開発者インタビューをもとに、ヴァンガードの理想的な役割や多彩な設計思想についてまとめました。
開発者インタビューのやりとり
Q
「ヴァンガードの哲学は何でしょうか? いわゆる“タンク”の役割とは? また、どのように新しいヴァンガードキャラを作り上げているのでしょうか?」
A
「現在のゲームプレイは、基本的に単一のオブジェクティブを巡るモードが主体です。ヴァンガードの主な役割は、そのオブジェクティブ(キャプチャーポイントやペイロード)の最前線に立ち、味方のデュエリストやストラテジストが陣形を組みやすいように“スペースを作る”ことです。
これにより、2つのチームが正面衝突する形での戦闘モデルが生まれます。そのうえで、私たちはヴァンガードがゲーム中で最も高い生存能力を持つ存在にしたいと考えています。それを表現する方法はいろいろあります。例えば、ドクター・ストレンジの魔法シールド、グルートの木の壁、ハルクやヴェノムの高い機動力など。こうした豊富なプレイスタイルのバリエーションこそが、ヴァンガードを設計する際の根幹にあります。
そしてマーベルのヒーローゲームである以上、ヴァンガードにただダメージを受けるだけのタンク役をやらせるのではなく、チームにもっと貢献できるようにしています。たとえばドクター・ストレンジのポータル、ペニー・パーカーのウェブトラップ、マグニートーのウルトで敵の飛び道具を吸収して強力なカウンターを放つなど、個性的な仕掛けが盛り込まれています。
こうしたメカニクスがあることで、ヴァンガードはゲーム中に“これは自分にしかできない”という豪快なスーパーヒーロー体験を作り出せるわけです。これが私たちがヴァンガードをデザインするときの大切な部分ですね。最後に、新しいヴァンガードを作る際は、キャラIPやマーベルユニバースでのアイデンティティを踏まえながら、これらの要素すべてを組み合わせて設計しています。」
ヴァンガードに求められる3つのポイント
開発チームのコメントから、ヴァンガードには以下の要素が特に重要視されていると考えられます:
- オブジェクティブの最前線を守る
ペイロードやキャプチャーポイントなどを巡る戦いで、真っ先に前に立って味方が陣形を整えるための空間を作る。 - 多様な耐久メカニクス
単に被弾率を下げるだけでなく、魔法シールド(ドクター・ストレンジ)、木の壁(グルート)、高機動力(ハルク/ヴェノム)など、ユニークな方法で生存能力を表現。 - 攻撃やサポートでチームに貢献
ダメージ吸収だけが役目ではなく、ポータルやウェブトラップなど独自のギミックで戦略を広げる役割も担う。
まとめ:ヒーローらしさを重視した“タンク”の設計
『マーベルライバルズ』におけるヴァンガード(タンク)ロールは、前線を支えながら、味方が戦いやすい状況を作るのが基本。そのうえで、多彩な防御メカニクスやスーパーヒーローらしい個性的スキルを活かし、チームに大きく貢献できるようになっています。
今後もマーベルユニバースのヒーローたちが追加されるにつれ、“タンク”の概念を刷新する面白いヴァンガードが登場するかもしれません。
プレイヤーとしては、この設計方針を理解しながら、彼らが守りやサポート、時に攻撃面でも役立つ強力な前線として活躍する姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。