
マーベルライバルズ:NetEaseが米国拠点のレイオフについて公式発表
2月21日に大型アップデートを控える人気ヒーローシューター『マーベルライバルズ(Marvel Rivals)』。本作を手がけるNetEase Gamesは、米国に拠点を置く一部開発チームをレイオフしたと公式に認める声明を発表しました。
ゲームの成功にもかかわらず、組織上の決断として下された今回の解雇。以下では、NetEaseの公式声明の内容を中心にまとめます。
公式声明の概要:米国拠点デザインチームのレイオフ
NetEaseによると、「ゲーム開発効率の最適化」と「組織上の理由」により、米国シアトル拠点のデザインチームが削減されたとのこと。
同社は「個々の貢献を認め、機密と敬意をもって対応する」と述べており、解雇されたスタッフへのサポートを示唆しています。
「私たちは組織調整の一環として、Marvel Rivalsの開発チーム構成を見直す難しい決断を下しました。(中略)シアトルに拠点を置くデザインチームが対象となります。しかし、Marvel Rivals本体の開発は継続して投資を拡大し、今後も新ヒーローや新マップを提供します。」
主要開発体制は中国本社が維持
NetEaseの声明では、ゲームが「リードプロデューサーのWeicong Wu氏およびクリエイティブディレクターのGuangyun Chen氏(ともに中国・広州)」の下で開発を続けることを強調。
これにより、Marvel Rivalsのコアチームは健在であり、大規模アップデートも予定通り進行する見込みです。
コミュニティマネージャーのJames氏もDiscord上で「米国のディレクター職ではなく、中国本社のクリエイティブディレクターが引き続きゲームを牽引」と説明。海外チームのレイオフがあっても、ロードマップ上の計画を変える予定はないとアナウンスされています。
騒ぎ立てる外野にも牽制
コミュニティマネージャーのDiscordでのコメント
噂を広めたり結論を急いだりするのではなく、数日後に私たちが届けるべきものに集中することをお勧めします。
このパッチのために私たちは本当に懸命に準備してきました。
こちら(「ディレクターがレイオフされた」という件)について一つだけ明確にしておきたいことがあります。
ディレクターは唯一、Guangguangです。開発当初からチーム全員が注いできた努力を貶めるような誤った噂が広まるのは好ましくありません。
さらに補足しますが、
ライバルズ開発チーム内の構造を理解していない状態で職場での決定について結論を出すのはやめましょう。
これは単に、最初にメディアによって誤った形で表現されたために言っているだけです。
ゲーム成功下でのレイオフ:背景と影響
『Marvel Rivals』はリリース初期から1000万人以上がダウンロードし、現在も1日30万人超の同時接続を誇る成功タイトル。
しかし、NetEaseは米国や日本など海外スタジオの再編を進めており、今回のレイオフもその一環とみられます。
ゲームそのものへの短期的な影響は少ないとされる一方、欧米プレイヤーのプレイ感覚や将来的なクリエイティブ面での影響が懸念されるところではあります。
まとめ:運営強化を強調する一方、組織再編は続く可能性
NetEaseは公式声明で、「レイオフは苦渋の決断」「Marvel Rivalsへの投資はむしろ拡大」と語り、今後も定期的なヒーロー追加やマップ実装を継続すると表明しました。
一方で、世界的にゲーム業界でレイオフが相次ぐ現状を鑑みると、海外拠点の整理はNetEaseに限らない動向とも言えます。
プレイヤーとしては、2月21日の大型アップデートやそれ以降のアップデートが計画通り行われる点は安心要素。今後の運営方針と海外拠点の再評価については、引き続き注目が集まりそうです。