
マーベルライバルズ:ディズニー決算で大成功と認定
ディズニーが2025年第2四半期の決算を発表し、基本無料のヒーローシューター『マーベルライバルズ』が消費者向け製品部門の利益増を牽引したと明言しました。映画部門では『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』や実写版『白雪姫』の不振が続く中、ゲーム分野が明るい材料となっているようです。
映画不振と対照的に好調なライセンス収入
決算資料によると、映画配給収入は前年同期比で伸び悩みました。『ムファサ:ライオン・キング』や『モアナ2』の持続的な興行を『白雪姫』と『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の初期マーケティング費用が相殺し、全体としてあまり利益貢献には至らなかったようです。
一方、消費者向け製品部門の営業利益は前年同期比14%増の4億4,300万ドル(645億円)を計上しました。ディズニーはリリース文で「ライセンスゲーム『マーベルライバルズ』の成功が増収要因」と明記し、本ゲームの存在が物販収益を押し上げたと説明しています。
マーベルライバルズがもたらした具体的効果
『マーベルライバルズ』は登場キャラクターやコスチュームの販売でロイヤリティ収入を継続的に創出しています。無料プレイでもアイテムやバトルパス課金で収益化できる点が大きく、映画不振による収入減を部分的に補う形になりました。
- バトルパス課金により毎月のキャッシュフローが安定
- 新シーズンごとに追加ヒーローとスキンを投入し、ログイン人数を維持
- ライセンス商品と連動したプロモーションで消費者向け製品の売上も拡大
ゲーム部門の成功が示す今後の展望
マーベルライバルズはシーズン3から毎月1体の新ヒーローを実装すると発表しており、ライセンス収入のさらなる拡大が期待されます。特に次期アップデートで登場予定のウルトロンは、コミックや映画で人気の高いヴィランであり、新規プレイヤーの呼び込み効果も見込まれます。
まとめ
映画部門の不調が続く中でも、ディズニーは『マーベルライバルズ』によって消費者向けライセンスビジネスの成長を実現しました。今後はゲームコンテンツの拡充と映画IPの相乗効果を高めることで、エンターテインメント全体の収益基盤を強化できるかが注目されています。