マーベルライバルズにロールロックは来るのか? 開発者が明かした“実装しない”理由
12月6日にサービスが開始した新作TPSヒーローシューターのマーベルライバルズ(MarvelRivals)で、いま注目を集めているのがロールロック(ロールキュー)制度の有無です。従来のヒーローシューターやMOBAでは、チーム編成をバランスよく保つためにロールロックが導入されることが多いですが、MarvelRivalsでは現時点で実装されていません。
その結果、「ファイター(DPS)ばかりが集まってしまう」「タンクやサポートが足りない」などの問題がコミュニティ内で話題になっています。
こうした中、開発者が海外メディアpcgamer.comのインタビュー(https://www.pcgamer.com/games/third-person-shooter/marvel-rivals-is-not-considering-a-role-queue-no-matter-how-annoying-it-is-to-get-rinsed-on-a-team-of-6-duelists/)で直接コメントを発表しました。
開発者Guangyun Chen氏のコメント(原文+日本語訳)
“Right now, we’re not considering a role queue. The team’s goal is to offer a wider variety of team composition through team-up skills and their own designs, to let people play their Marvel superheroes rather than limiting players to choosing a role.”「現時点ではロールキューを導入する予定はありません。私たちの目指すところは、チームアップスキルや独自のデザインによって、より多彩なチーム構成を実現することです。プレイヤーがロールを選択することに縛られるのではなく、好きなマーベルヒーローを自由にプレイできるようにすることが重要だと考えています。」
このように、開発チームとしてはユーザーがヒーローを自由に選べる“カオス感”を大切にしており、現段階でロールロックの導入は考えていないとのこと。Overwatchなどでお馴染みのロールキューを求める声はあるものの、マーベルライバルズならではの“自由度”を重視する方針を打ち出しています。
競技シーンについての見解
“things have been rational and within expectations. In our Competitive play recently, there are a lot of different compositions emerging from players, and we'd like to continue to monitor these fun compositions and how they impact our game.”「現状は想定内の範囲で理にかなった状態だと考えています。最近の競技シーンでは、プレイヤーの間から多様なチーム構成が生まれてきており、私たちはこれらの面白い編成がゲームに与える影響を引き続き観察していきたいと思っています。」
競技シーンでは、実力の拮抗したプレイヤー同士が編成を工夫し、“ファイター偏重”とは異なり、新たな形を模索しているとのこと。こうした“多様なチーム構成”の出現こそが、ロールロックのない環境下で生まれる魅力だという見方もあります。
ロールロックを巡る議論の背景
コミュニティからは「デュエリストだらけでヒーラーやタンクがいない」「ランクマッチでのバランスを良くしてほしい」といった声が多く上がっています。一方で、“制限が少ないからこそユニークな編成やプレイが生まれる”という考え方もあり、賛否が分かれている状況です。
実際、カオスなチーム構成から生まれる予想外の戦略や瞬間が、MarvelRivalsの魅力の一つだという意見もあります。また、ロールを固定しないことで、プレイヤーは試合の途中から気軽にヒーローを切り替え、思わぬ打開策を見つけやすいという利点もあるでしょう。
まとめ
自由度の高さゆえに、マッチバランスが偏る現状が指摘されるMarvelRivals。しかし、開発者の公式見解によれば、しばらくはロールキュー(ロールロック)の導入は行われない見込みです。プレイヤー同士で役割を話し合ってバランスを取りながら、混沌としたバトルを楽しむスタイルが継続されそうです。今後のアップデートで環境がどのように変化していくのか、引き続き注目していきましょう。